ハナと呼んでますが、正式名称はどうやらハナコです。
お笑いコンビみたいな名前なのですが、うちには猫がいます。
夫婦の喧嘩の仲直りのきっかけを作る大事な家族の一員です。
この題名で猫の話題をすると思った方もいると思います。
します!
名前の通り、性別的に女の子?女性?の彼女は、全く生物特有の危機管理がなされてません。
太々しいほどの貫禄です。
こういった格好を見ると、よもや踊る猫、ホワッツマイケルは実在するのではないかと思ってしまうほどです。
女性なので股をおっ広げてはいかんといつも言ってますが、その足の間の毛が柔らかいことこの上ないのです。
彼女は、もううちに来て10年になります。猫年齢で行くと40歳くらいですかね。
実は私が小学校2年生の頃、うちに1匹の猫がやってきます。
それは、前猫のタケシという猫でした。
名前の通り性別としては男です。
その時代は、家と外で飼っている人もまだ多くて、うちもそうでした。
タケシという名前は、うちの親が勝手につけた名前で、ビートたけしから取ったようです。
呼び名ももちろん、出世魚のように変わっていきました。
タケシ→タケ→タケ坊→タケぼうき
最終は掃除道具のような名前になる始末です。
私はいつも、タケと呼んでいました。
彼は、非常に優秀な猫だったように思います。
人懐っこい。引き戸を開ける。閉めることはできなかったようで夏場帰宅すると、タケが出ていったあとの部屋は蚊が入ってきてたりしました。
セミ、スズメ、よく知らない鳥などよく取ってきては、見せにきました。
鳥なんて、珍しい色の緑の鳥を持ってきたなと思ったら、数日後のある日、隣の人から庭のカゴで飼ってた緑の鳥がある日突然居なくなったと言われて肝を冷やしたこともありました。
また、ある時古い隣の家が解体される時、おそらくそこにいたネズミがたくさんうちの天井裏に逃げ込んできたことがありました。
うちの親も手の施しようがないほど、暴れていたのですが、ある日うちの親の枕元に数匹のネズミが綺麗に置かれていたそうで、その日を境にまったく天井裏でネズミの音はしなくなりました。
うちのエリアでボスになったこともありました。
毎日のようにケンカして帰ってきて、そのうち、とうとうボスになったようです。野良猫とは食べてるものが違うので、当然の話かもしれません。
彼は、去勢をされており彼女はいたのですが、子孫は残せません。
「ちょっとかわいそうだなぁ」
とか思いつつもそこは飼い主の責任です。
そんな彼が衰弱してきたのは、20年が経った時でした。もう猫年齢で80歳です。
そんな時に、私にも二人目の子供(娘)が生まれたその日、突然タケが居なくなったのです。
新しい生命の誕生と共に、まさかいなくなるなんて。。
と思っていた、矢先、先の彼女と帰ってきます。
無事だったか!と胸を撫で下ろしました。
しかし、それはその彼女との最後の旅行だったのかもしれません。
タケシは22年の生涯を終えました。
猫はよく、死ぬ間際に飼い主の下から去ると聞かされていましたが、うちの親に看取られて息を引き取りました。その後、ちゃんと骨にして、埋葬したようです。
それから4年が経ち、猫を飼いたいという娘の希望により今のハナコを迎えました。
そして、今10年目
ハナコ→ハナ→毛玉などの呼ばれ方で我が家を和ませてくれています。
本当にあんな太っているように見えますが、ほとんど毛であり、洗うと本性を表します。
もはやスティックです。
きっと、これから娘や息子もハナコの死を経験することになると思います。
しかし、それは大事な経験なのです。
親しいものの死は、人の動かぬ感情を揺さぶりかけます。
愛情を注ぐ大事さ。
今というかけがえのない時の大事さ。
いろんなものを教えてくれますね。
あと何年一緒にいられるかわからないから、今を大事に、時を過ごしたいと思います。