どうやら繁忙期に突入出来たらしい。
これからゆっくりと忙殺されゆく身だ。
今は0:45だが、ほんの2時間前まで翌日の事前作業をしていた。
乾燥が続く日々。
水仕事の俺の手のヒビ。
韻である。
作業をしていると喉が渇く。
うちの近くにコカコーラの自販機がある。
そうだ。作業はあと少し。
今日の目標を達成したら、自販機でコーラを流し込もう。
ここで発泡酒を流し込まないのは、次の日に響かないためだ。
つまり単なる下戸だ。
目標さえ決めて仕舞えば、あとは突っ走るだけだった。
頑張った!コーラーが呼んでいた。
そして、いよいよ作業は完遂。
財布の中は?
ちょうど150円が入っていた。
よし!順調!!
颯爽と自販機へ!
遠くで、光っているはずのないコカコーラのボタンが光っていた。
いや、コカコーラだけではない。
炭酸飲料すべてが光っている。
まさか、
代金の取り忘れ!?
もちろん、そう思いたかったが、
要するに売り切れである。
近くの工事現場の野郎ども!!!
小さな殺意を隠しながらも、
この熱い想いをどこにぶつければと、向かった先は、友人が店長を務めるファミマである。車で5分だ。
いつもこの時間帯はバイトの人がいる。
と、思いきや、友人の店長がいた。
あぁ。働いているのは俺だけじゃないんだなぁ。
と友人を見た時に、後光が差しているようだった。
二言、三言会話を交わし、ライフガードを飲みながら帰宅。
帰宅した時にはすでにライフガードは空だった。
こうして、俺の繁忙期は始まるのだ。