ケーブルTVでやっていた
「シンドラーのリスト」を久しぶりに観た。
3時間なのにそれを感じさせたない映画だ。
人種の差異による差別を訴える趣旨はもとより、やはり最後のオスカーの言葉にいつも心打たれる。
思想1つで1人の命のなんと軽んじられることか。
これらは昔の話ではない。
アメリカでも、日本でも事象の大小はあるが、起きている。
オスカーも最初は事業家として生きてはいたものの、人間としての生命の平等さ、この戦争と思想の愚かさに気付き始める。
先哲の言葉に、戦時下は牢獄にこそ正義があるという言葉がある。
それほど、今でこそ当たり前といわんばかりの正当性が捻じ曲げられるのが戦争だ。
戦の勝敗、人種の優劣などが優先されてしまう。
人間は忘れてしまう。
戦争の悲惨さを。
対話の大事さを。
生命の平等さを。
それを忘れないようにしてくれる一本だ。